突然宣告されるリストラこれはもう恐怖でしかありませんよね?
私自身40代でリストラされた時は絶望と、残留する同僚達の「犠牲になってくれてありがとう」って目線が今でも頭に焼き付いています。
あんな経験は二度と受けたくない、そんな思いで今は自営業に勤しんでいます。
不満が爆発する寸前に会社が早期退職制度を開始
53歳 男性 以前 大手飲料会社 会社員 現在 人材派遣会社 スタッフ社員
私の場合、転職したいと考えていたのはずっと昔からでした。
40歳後半から、仕事に周囲の人間関係に対してどうにも解決できない問題があり自分が我慢するしかないレベルでした。
ずっと我慢してきたのですが、会社の状況が改善することはありませんでした。
そんな時に、運よく会社が早期退職者の募集を開始。
条件としては、24か月分の給与を退職金の割り増しとする内容でした。
私の年齢は50歳を超えていましたが、まだまだ自分ではできると思っていますしその自信もありました。
ですから私は、好条件に惹かれすぐに早期退職制度に応募。
その際、会社がリクルートエージェントを紹介してくれたので、リクルートのキャリアコンサルタントと転職活動を開始しました。
また、それだけでは不満なので、リクナビNEXTなど他の転職サイトにも登録しまくってみました。
会社を見つける手段としては1つではなく、いくつもあると良いとのことでしたので、転職サイト以外にもハローワーク、新聞も参照して見つけるようにしました。
いろんな手段でもって見つけるように試みましたが、結局はリクルートエージェントのコンサルタントが紹介してくれた会社に就職しました。
転職した動機は、いろいろあります。
人間関係、会社の将来にわたる不安、やっていた業務内容決して動機としては1つではありません。
ですから実はぶっちゃけますが、在籍中にも転職サイトには複数登録していたんですよね。
そんな時に早期退職制度があり引き金にもなったわけです。
退職、転職にスタートする引き金となったのが早期退職制度でした。
すぐに就業できるよう朝8時起床で規則正しく生活
転職するにあたって本当に就職できるのか、それはもう心配でしたね。
いくら自分がまだまだできると思っていても、会社は職務経歴書、履歴書だけで判断することはできないでしょう。
もしかしたらこのまま就職できず、どこかの小さな会社の契約社員として働くことになるのではと不安で仕方がない。
何でそう考えるに至ったかは、なかなか職務経歴書での応募書類が通過しなかったから。
私の場合、会社都合で退職したので2週間後から失業保険が支給されます。
給与と比較したら少なく、ちょっと生活のレベルを落とさざるをえません。
妻も言葉ではあまり出さないまでも、書類選考が通らず家にずっといる私を見て本当に心配していました。
日々の生活は、だらだらと過ごすのではなく、朝は遅くとも8時に起きて仕事人間モードを保っていました。
そして、洗濯をして午前中は転職活動をしていたり、無料でできるネットラーニングをして仕事をしている状況と体と頭が衰えないよう、体がだらけないようにしました。
いくら転職先が決まっても自分の心と体がしっかりしていなくては働いて、体調が悪くなったら、試用期間で解雇されてしまいます。
そうならないためにも体調を十分すぎるほど維持。
転職に際しての心配は、会社が見つかるかですが、会社が見つかってもいつでも大丈夫なように準備することが大切でした。
仕事ができても年齢の高いミドルは敬遠される現実
転職活動に対しての苦労、ジレンマ、葛藤は何と言っても書類選考がなかなか通らないこと。
転職コンサルタントやエージェントと話しても、今までの職歴については問題はない。
対面で話している時は、すばらしいもと褒められるのですが、書類選考に通らないのはその履歴です。
採用側としては年齢の高いサラリーマンは、仕事ができてもなかなか周囲との調和が取れないようです。
私が応募した企業は40社近くになります。
その中で書類選考で通過したのがたったの5社ほど。
大手企業は避け、中堅企業を応募してきたのですが、それでもなかなか書類選考は通過しません。
転職エージェントから推薦の受けた企業に応募しても、結果は同じでした。
自分に実力がないのかと自問自答する日が続いたりもしました。
中途採用の応募は年齢を出してはいけないと法律では定められていますが、やはり50代での転職の厳しさを思い知らされましたね。
しかし、そんな中でもくじけずにやってきたのは、自分はできる思いを持つことですし、それに対する努力を怠らないこと。
50歳での転職はすんなりいくとは思っていません。
うまくいかないことを自分のせいと原因を作り、自分の中で改善できるように努力することが大切なんですよね。
書類選考で通らないのであれば、通るよう書類の内容、資格、スキルをアップすることでクリアになると考えました。
そのため、休職中の間は技術的なスキルはもちろん、ビジネススキルをアップさせるようにしました。
50代で転職して給与が下がらず退職金分儲けた形
30歳の時に転職して、今回の50歳の転職で2回目です。
まさか人生の中で、2回目の転職をするとは思ってみませんでした。
しかし、転職をすることで今までのビジネスの考え方をリセットできたのはとても良かった経験です。
この転職でのメリットは、思ったよりも早く次の会社が見つかったことです。
また、その転職先が前職と同じレベルの給与なのもラッキーでした。
ですので生活のレベルをいっさい下げる必要もありませんし、もちろん、退職金制度も同様、ここを辞めた場合も退職金ももらえます。
1回ボーナスはありませんでしたが、その分は何とかクリアできました。
一般的に50歳での転職のメリットは給与が下がるとのことですが、私の転職は大成功の部類じゃないですかね?
給与は同じレベルですし、就職お祝い金としてハローワークから手当ても支給されます。
金銭面では悪くありません。
また待遇面で見ても、転職した会社の制度はしっかりしております。
勤務地も今までの勤務地の中では一番近くてゆっくり通勤できます。
転職するまでの間が2ヶ月半でしたが、その間に心も体もリフレッシュできましたし、これまでの生活をいろいろ考えることもできました。
働き方改革が世間で叫ばれていますが、ちょうどタイミングよかったこともあります。
転職先は職場の環境を良くしたいと考えているタイミングでしたし、実際、改革も実行している会社でした。
そういった会社に就職できたことが本当に良かったと思います。
いままで、運が悪いと思っていましたが、あきらめないでよかったです。
リストラされたミドルが転職で退職金分儲けた話
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- 不満が溜まっていた職場が早期退職制度の募集を開始
- すぐにでも働き始められるよう朝8時起床を習慣付けた
- 年齢が高いミドルは仕事ができても敬遠される現実
- 生活レベルを落とすことなく転職できラッキーだった
私は40代でリストラされて再就職するまで1年近くかかりましたが、50代でたった2ヶ月で転職できるなんて驚異的です。
彼はすごくメンタルが頑丈な方だったんですよね。
私もそうなりたいものだと思いつつ、精進していきます。